大幅に計算が狂った事案が発生し、今日一日対応に追われそうですが、台風一過の青空に良く合う1枚です。AORには垂れ流しにぴったりな盤と、聴き込みごたえのある盤と2種類あって。これは前者な盤。名盤はどちらも兼ね備えてるから名盤なんですね。
Nicolette Larson “Radioland”
ニコレットのソバージュが80’s臭を振りまき「しもしも」とか言いそうなダサジャケ。A-1でその予感は的中するんだけど、アルバム通すとなかなか。B面はアラン・トゥーサンのカバーに始まりフィートの「ロング・ディスタンス・ラブ」で〆る構成とか、ビル・ペインやポール・バレルなんかも参加しててなかなかのアルバム。テッド・テンプルマンがいい仕事してんのかなぁ。
Levon Helm “American Son”
リヴォン・ヘルムはご当地ソングの名手だ。この人の声でナッシュビルだとかジョージアだとかメンフィスみたい地名が歌われるだけで行ったこともないのに郷愁を誘う。80年にこんな泥臭いアルバム出してるんだけど、いいよこれ。
Carpenters “Horizon”
友人がカーペンターズをベタ褒めしてたので、ベスト盤しか持ってなかったけど、これ買ってみた。日曜の小雨降る午前中にすっと溶けていくようなアルバム。カレンの影のある表情がこのアルバムを象徴しているよう。それにしてもこのビニールに印刷された帯はソリューションだったのでは?
Randy Newman “Little Criminals”
最近、長女がぼくのレコードを休みの日に聴いているようです。好みじゃないのを聴いてしまうと「なんなのあれは?」と文句を言われるとばっちり。ちなみにバッファロー・スプリングフィールドはスティルスの男臭さがダメだったみたい。今日はランディー・ニューマンを聴いたみたいでジャケが出てた。「トイ・ストーリー」の人だと気づいたかな? ビリー・ジョエル、ポール・サイモンあたりのニューヨーカーが好みのようなので、ここからルー・リード→ヴェルベット・アンダーグラウンド→デビッド・ボウイ的な流れにならないかなと密かに期待している。
Ian Matthews “Stealin’ Home”
これまたジワジワ盤。A面のロパート・パーマーのカバーがオリジナルが良過ぎて聴き劣りしてがっかり感から始まるアルバムなんだけど、B面のアカペラから始まり、バラードで終わる流れが素晴らしい。AOR化さたジャクソン・ブラウンって感じ。
Player “Baby Come Back”
だんだん好きになるアルバムというのがあるけど、最近のぼくの中ではこれ。このバンドの当たり曲「Baby Come Back 」ばかり聴いてたけど、耳がAOR慣れしてきたら、他の曲の素晴らしさや、このバンドの稀有さが見えてきて、大好きな1枚になってしまった。「メラニー」という曲が最高。どうやって手に入れたかは不明。
Byron Lee and The Dragonaires “Tighten Up”
エロジャケに釣られ手に取り『Tighten Up』に期待感高まり買ったけど、どこにも「Tighten Up」はないといういつものジャマイカな感じ。タイトル変えてまんまなのを期待したのにな、という思い出の盤。裏ジャケに「Moods in Reggae」と書いてあり、一生懸命ジャマイカンがムード出そうとしてるんだけど、全然ムード出てないというか、そっちじゃなくね?って感じのラブリーな一枚。
The Street Sliders “Slider Joint”
スライダーズのデビューアルバム。福生のUZUでライブをやってたバンドのレコを16号沿いで見つけ、つい「野良犬にさえなれない」をアナログで聴きたくて買ってしまった。レスポールジュニアっぽいチープな歪みがいい感じ。
Impressions “First Impressions”
カーティスもリロイもいないインプレッションズなんてと思ってたけど、ここ最近、後期インプレッションズにハマってます。プロデューサーで曲も提供してるEd Townsendって人がいいんだろうなあ。この人絡みを追いたい。それにしてもCURTOMといえばのRich Tufo はいつも安定の仕事だなあ。